【特別養護老人ホーム生活相談員】上司のパワハラにあって、退職しようと思った。38歳で退職し、居宅介護支援事業所を新設した話。

【特別養護老人ホーム生活相談員】上司のパワハラにあって、退職しようと思った。38歳で退職し、居宅介護支援事業所を新設した話。

【性別】男性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
30歳

【当時の職業】
特別養護老人ホーム生活相談員

【当時の住まい】
妻、長女、次女と賃貸住宅で生活していた。

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
その他





【就職のきっかけと経緯】
福祉現場で活躍したかった。
当時新設したばかりの特別養護老人ホームの採用試験を受け、事務員として採用されました。

【環境と仕事内容】
特別養護老人ホーム生活相談員、施設の介護支援専門員、在宅介護支援センターソーシャルワーカー、デイサービスセンター長など歴任、職員は50名ほど、宿直業務が週に1〜2回、休日夜間でも入所者が急変、死亡されたときには呼び出しがかかり、いつも施設のことが頭から離れることはありませんでした。
携帯電話の電源を落としたいと思ったことも、、、

【大変だった時期】
3年目から当時の施設長によるパワハラを受け、後輩が退職しだしたことで施設長と険悪となった。




【大変だったこと】
勤務経験が長くなると責任だけが重くのしかかり、主催する会議が増えたり、苦情処理や身体拘束の対応、入所者利用者家族の対応など、若い年代ではとてもこなしきれないスキルがあり、同僚もノイローゼになったり、うつ病での長期離脱など日常茶飯事だったと記憶しています。
ケアマネ業務が一番つらいと思います。
家族間の諸問題や家庭事情まで深入りしすぎ、公私混同になったり、仕事時間が全くメリハリがなく、休日返上は日常茶飯事でしたね。
生活相談員の時も他の職員に対するスキルアップを任されるものの、一夜漬けでは本来の福祉職員は育たず、その責任さえ上司に押し付けられてはさすがに上から下からの板挟みとなってしまいます。
おかげで私も38歳で退職し、新規事業所を立ち上げたわけです。

【大変だった期間】
15年で退職し、新たに事業所を設立しました。




【当時の心境】
特別養護老人ホーム生活相談員勤務時は、入所者の生活空間に通ってお世話をさせていただいていたので玄関に入ると夏は涼しく、冬は暖かい、2〜3日病気で休むと、入所者さんらが心配していたらしく再会時には喜んでくださったり、大丈夫だったの?とか実の孫のように気遣っていただいたことが心の支えでした。

【職場が大変だった原因】
複数の施設長からのパワハラは何度か経験しています。
仕事ができない上司ができる部下を排除しようとしているだけだったと思います。




【仕事で良かったこと】
利用者、入所者とのつながりや職員さん、中でも仕事に理解がある介護職員、看護職員さんの励ましで仕事が続けられたと思っています。
勤務表の作成など徹夜で事務所で作業しているときに、夜勤職員さんがいろんな差し入れを運んでくださったりいつも感謝していました。




【特にひどかった最悪の出来事】
認知症の短期入所利用者さんが、私の非番(日曜日)に玄関から徘徊し、数キロ先の線路に侵入して特急列車にはねられお亡くなりになられた事故は生涯忘れることはできません。
事故後の処理や遺族への補償などで数か月間は夜も眠れず、施設の管理面では徘徊者の対応を根本から見直すなど、ハード面ソフト面での改善策に翻弄される日々でありました。
職員の認識も非常に改善されたのですが、事故当時の日直者がヘッドフォンで音楽を聴いていたという自分が犯した過ちを認めようとせず、責任の所在があやふやになってしまったことは残念でなりませんが、いまさら当事者を責め立てるつもりは毛頭ありません。
再発防止策を万全にしても、当時はセンサーなど機器も高額で少なく、現在は福祉機器もよくなり、管理しやすい環境になったと思います。
玄関を施錠している施設も多いのが少し残念に思えます。




【相談した人・助けてくれた人】
パワハラ施設長の上司に直訴したが、受け入れてもらえず、退職願を施設長に突きつけました。
2時間ほど説得されましたが、受理しないといい、翌日施設長本人が辞表を提出し、その際私も辞めるつもりでしたが、周囲の看護師さん方からの強い説得があり職員のためにも数年は続けようと思いなおしました。
その6年後に私は退職しました。

【改善のための行動】
公私混同する施設長を糾弾するためにいろんな方に現状を相談しました。
施設長の上司は掛け合ってくれず他に相談する上司もいないので孤立無援状態でしたが、職場内の同僚の励ましで何とか毎日を過ごすことができたように思います。




【現在の状況と心境の変化】
22年前の出来事ですので介護保険がちょうど始まろうかという話です。
今は介護保険が浸透され、3年ごとの改正により混乱するばかりですが、法改正による利用者の権利意識、職員のプロ意識が目覚ましく進化してきているのではないでしょうか?この仕事を続けられる精神力と健全な身体を保持することがいかに大変かを今もって痛感しております。

【学んだこと】
人間関係がいかに大切か、福祉の理念が大前提にもかかわらず営利になりうる介護事業に対して警笛を鳴らしていると学んだことです。



【当時の自分へのアドバイス】
私は昔の私があるから今の私があると思っています。
いつも最善の策を模索して行動できれば結果はおのずと出ると思います。
自分を信じてその時できうる最善の方法を考え行動することでどのような大きな壁でも乗り越えられるのではないでしょうか?
素敵な上司に恵まれることが一番でしょうが、世の中はそんな環境が決して整ているとは限らないのです。
自分で今できうることを寄り添ってくれる方と共有すればよいかと思います。