【介護ヘルパー2級・特別養護老人ホーム】二年目でようやく気持ちに余裕をもって仕事に励めるようになったと思ってたのに利用者様を誤って転倒させ亡くなってしまうという最悪な出来事が起きた話。

【介護ヘルパー2級・特別養護老人ホーム】二年目でようやく気持ちに余裕をもって仕事に励めるようになったと思ってたのに利用者様を誤って転倒させ亡くなってしまうという最悪な出来事が起きた話。

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
35歳

【当時の職業】
介護ヘルパー2級を取得しており、特別養護老人ホームで働きました。

【当時の住まい】
住居は会社近くに引っ越しをして付き合っていたパートナーと賃貸マンションで二人暮らしをしておりました。

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
今も同じ職場で働いている





【就職のきっかけと経緯】
介護職へ転職した主な理由は高齢の親が将来的に介護が必要となった時のために勉強して支えたいという思いからです。
また、転職前は10年ほどアパレルに勤務しておりましたが、30歳になり年齢的に限界を感じ、資格が持ててもっと人のためになりステップアップできる仕事をと考え介護職を選びました。
資格取得のために数か月学校へ通った後、就職することができました。

【環境と仕事内容】
仕事内容は特別養護老人ホームで利用者様の介護がメインです。
休日はシフト制で週2回、勤務は早番、日勤、遅番、夜勤(月4回)をグループ6〜7人で順番にまわしていた感じです。
認知症の方やショートステイで泊まりの方や身体が不自由な方の日常を介護する業務内容です。
施設は3階建てで一階はデイサービス、2階は特養、3階は特養とショートステイのフロア構成になり私は3階の末端職員として勤務しておりました。

【大変だった時期】
34歳頃に今の職場に就職して研修から始まり、心身ともに最初の2年間はとても苦労しました。




【大変だったこと】
1 入社して早々に年配の先輩に厳しく指導され辞めたいほど大変でした。
仕事を覚え独り立ちできるくらいになったあたりから急に先輩の態度が優しくなりストレスから解放されました。
2 夜勤は1人で20人の利用者様のトイレ介助や服薬、おむつ交換、着替え、不眠、認知の方の対応を朝まで見なくてはならないのが一番きつかったです。
自分の夕食やトイレもままならず、退勤時間になってもパソコンへ夜間の様子を記録する作業が間に合わずサービス残業も当たり前で大変でした。
3 介助中に腰を痛めてからより介助がつらくなりました。
4 自分のせいで利用者様が転倒してしまいその後病院でお亡くなりになった時が一番つらかったです。
5 ショートステイでは急に家族と離れて施設に宿泊しなければならない認知の方などは夜間不眠でこちらの予想通りにはいかない言動が多く、指示も入らないので認知の方の向き合い方にはとても苦労しました。
6 ノロウィルスなど感染症が流行ると、施設全体が大変なことになります。
自分の健康も危ぶまれるのでその辺でのストレスは大きかったです。

【大変だった期間】
2年間続きました。




【当時の心境】
介護職の楽しさも実感していましたが難しいことも多く、毎日勉強でした。
経験は重要なので嫌なことでも頑張れたところはあります。
認知症の方でもありがたいお言葉を頂けることもあり、仲間や上司との関係は概ね良好でしたのでみんな助け合いながら業務をこなしていくやりがいは感じていました。
経験を積んで介護福祉士を目指しておりましたし、日々充実していたので将来への不安は感じる余裕もなかったと思います。

【職場が大変だった原因】
未経験から入ったので自分のスキル不足が大きいと思います。
一時的にいじわるな上司や、会社の体質も多少あると思います。




【仕事で良かったこと】
利用者様とみんなで外出レクレーション活動や行事事、日々の散歩などは楽しかったです。
介護技術を上手に使えるようになり利用者様と介助者の身体的負担を軽減できたときや、自分の声掛けで対応が難しい不穏な利用者様が穏やかに日常に戻っていくことができたときなどはやりがいを感じます。




【特にひどかった最悪の出来事】
夜の就寝介助の時間に、パジャマへの着替えを促し、一部介助しなくてはならない利用者様の部屋をノックしてお声がけすると「はい」と返答があったあとにドスンと大きな音がしたため戸を開けると、ズボンを脱ぎながら戸まで歩こうとされたためうまく歩けず転倒されている姿を発見したのが一番悔やまれます。
私が声かけをしたので慌てて対応しようとしたんだと思います。
大腿骨を骨折して病院へ搬送され、そのまま亡くなられたと聞き自分の対応の仕方がよかったのかそのあとしばらく仕事に対しての責任感で介護職を辞めようかどうか考えました。
認知症といっても十人十色でその方によって対応をきめ細かく変えたりしなくては上手くいかないことも少なくありません。
この出来事が今でも教訓になり現在に生かされていると信じています。




【相談した人・助けてくれた人】
職場の同僚や上司が定期的に面談をしてくれるのでその際に相談したり、ケースによっては主人に話したりして解消しています。
主人は仕事内容がよくわかってないのでひたすらこちらの話を聞いて同情してくれます。
同僚も自らの経験を持ち出し「頑張ってるんだから今のままで大丈夫」と慰めてくれるので、いつも救われています。

【改善のための行動】
日々の対応にまたかと慣れずに利用者様ひとりひとりを尊重できるような向き合い方を心がけるようになったと思います。
それでもうまく対応できなかったときはできる職員と交代したり相談したりして解決できるようにしています。




【現在の状況と心境の変化】
仕事は二年勤めたところで結婚・出産・子育てのため一旦退職したのですが、五年後に同じ会社の系列施設で声がかかりパートで復帰しています。
入浴介助や食事介助がメインで数時間の勤務なので夜勤や介助負担も軽減され楽しく仕事ができています。
子育ての状況と、腰の調子を見ながら今後は勤務時間を増やしていけたら考えております。

【学んだこと】
一人一人に合わせた適切な介護ケアを提供できるようにいつも初めての気持ちで取り組む姿勢が大切だと思います。



【当時の自分へのアドバイス】
仕事になれても調子にのらず低姿勢な態度で、無理して仕事をこなさないで自分ができるベストを尽くしたらそれで充分だよ。
なんでも完璧にやろうとしても結局自分が壊れていくと本末転倒。
人を助ける介助者はまず自分をうまくコントロールできるようにならないと追い詰められて終わるから、自分の殻にとじこもらずにほどほどで頑張って。